PTAメルマガ「konooka」vol. 1
麻布小学校PTAメールマガジン
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k o n o o k a vol. 1
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PTA関連書類の電子化を記念して発行するメールマガジン「konooka」。気になっている学校の話題、身近な人や出来事を不定期にご紹介します。
記念すべき第1回は、みんな関心のある今年の学芸会、そして先輩によるかつての麻布小学校のようすをお届けします。
特集1「どうなるの?今年の学芸会 〜 校長先生、副校長先生にインタビュー」
特集2「麻布の先輩〜ここに集いて〜 1979年卒業 柳 知仁さん」
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◆◇ 特集1「どうなるの?今年の学芸会 〜 校長先生、副校長先生にインタビュー」
学習発表会に代わり、今年度は「学芸会」が予定されています。子供たちがステージでいきいきと演じる姿を想像すると、どんなものになるのか今からとてもワクワクします。そこで、konooka編集部は、夏休み最後の週に、新学期の準備でお忙しい黒田校長先生と宮島副校長先生にインタビューを行いました。
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☆★ 麻布小の学芸会は隔年 ★☆
ー 先生方の学芸会のご経験を教えてください。
黒田校長先生(以下校長)「『学芸会』という言葉には歴史があります。父母ともに昭和10年代、小学校の教員だったのですが、その頃から『学芸会』はあったと聞きますし、調べればもっと前からあったと思います。私ももちろん、50年以上前ですが、小学生のときには毎年やってました。」
宮島副校長先生(以下副校長)「港区に来る前に、世田谷区、目黒区と赴任しましたが、赴任した学校には必ず学芸会があって、港区でも東町小はそうでした。学芸会と展覧会(図工などの作品を展示する)が隔年で行われていました。」
ーー 麻布小もそのようになるのでしょうか?
校長「隔年で、学芸会のない年は、秋に音楽会、3学期に作品を展示する展覧会をやります。音楽会は音楽専科の先生が担任と協力しながら展開して、展覧会は図工の先生がリードしそこに担任が協力します。逆に学芸会においては、担任の先生が中心になります。
べつに隔年で楽ができるとか、そういうことではなくて(笑)いろんな観点から子供たちに教育活動を味わってもらい、また広く保護者や地域の方々にも教育活動を観ていただきたいのです。
学習発表会はどれも凝縮された内容でした。しかし、私のこだわりもあったのかもしれません、平場の教室で劇をやるのではなく、全学年を舞台に上げたい。舞台の上で、緊張する中で、子供たちに『輝いて』ほしいのです。
展覧会は、体育館で展示します。創ったときの感想や解説を書いたりもします。できれば、個人の作品に加えて、共同制作もやりたい。学年または2学年共同で大きなものを創る、そういうことも体育館ならできるんじゃないかなと思ってます。」
☆★ 子供たちに輝いてほしい ★☆
ーー それは楽しみですね。
校長「学習発表会は、前の校長先生、保護者の方々が大切にされてきた行事で、それを崩してしまうかたちになるので、申し訳ないという気持ちがあります。しかし、子供たちにのびのび表現させたい、舞台の上に全員を上げたい、そういう思いで、学芸会と、展覧会・音楽会を交互にすることにしました。そして今年が学芸会です。」
ーー 学芸会では音楽を発表する学年はあるのでしょうか?
校長「基本的には劇です。ただ、劇中で歌うということはあるかもしれません。」
副校長「劇と劇の合間に、両袖にコール隊がいて歌を歌うとか、会のエンディングに締めとして合唱する、といったことはパターンとしてはありますね。」
ーー それは麻布小でも計画されていますか?
副校長「ええ、その演出でやる予定です。」
校長「今年はチャレンジャーであります。完璧を求めず、ミスにおどおどせず、保護者の皆さまにもお許しいただけるようお話するつもりです。とにかく子供たちを中心に観てほしいですね。」
ーー プログラムは学年ごとですか?クラスごとですか?
副校長「学年ごとです。今現在、1、3、 5の奇数学年がやって、休憩を挟んで2、4、6年生の順で計画しています。」
校長「保護者席も入れ替え制を考えています。」
副校長「ビデオは自席で、後ろの人の迷惑にならないように撮るというのが原則で、三脚は両サイドに専用のコーナーを設けてそこで撮るということになると思います。写真はフラッシュ撮影なしなどのお願いをすることになると思います。」
☆★ ストーリーに応じた配役がある ★☆
副校長「中身は、各学年の先生がこの夏にしっかり構想を練っています。」
校長「いま(8/27現在)1つの学年から台本が出てきていて、これから順次各学年から台本があがってきます。」
ーー 学習発表会の劇だと全員が均等に出るような印象があったのですが、学芸会ではどうですか?
副校長「ストーリー展開においての配役がありますので、どの役を希望するかで、オーディションをやったりということもあります。全員参加が前提ですが、主役脇役、ストーリー上の強弱はあります。高学年だと舞台裏の照明やコール隊という役もあります。」
ーー 私立の学校の学芸会ですが、毎年大きなホールでオリジナルのミュージカルを大掛かりにやるところを観たことがあって、出演は平等じゃないけれど、見せ物としておもしろいなと思いました。
校長「たとえば『魔法をすてたマジョリン』だとか『エルリック・コスモス』といった劇では、マジョリンになる子、エルコスになる子が、当然選ばれます。1人が通しでやる場合もあるかもしれません。私もそうでしたが、親は我が子が気になるものです。でもアットホームな学校ですから、全体を『我が子のクラス』として観ていただけるとうれしいです。
2、5、6年生は1クラスなので、担任が1人しかいないじゃないですか。でもステージには上手(かみて)と下手(しもて)があって、教員がそれぞれ1人ずついるのが理想なんですよ。そこで教員の協力とか、場合によったら保護者さまの協力を得て、安全にやりたい。そういった大人の配置が1クラスの学年はむずかしい。『先生、これがない!』とか、パニックになるときがあるんですよ。そういうとき、大人にいてほしい。」
ーー 今後保護者の手伝いというのは必要になりますか?
副校長「具体的には衣装のお手伝いがあるかもしれません。その役に沿った衣装が必要ですので、大まかな準備は学校でしますが、学校で時間的余裕がなかったりした場合、各ご家庭にお願いすることがあるかもしれません。」
☆★ 前を向き、大きな声で表現してほしい ★☆
校長「全員にマイクをつけることはできませんので、前を向いて、大きな表現で、大きな声を出してほしいというのが願いですね。声がなかなか出せない子はいますが、その子のがんばりを引き出したいと思います。セリフが1つか2つならなおのことです。
ただしプロじゃないので、指導時間は限られます。かつて学芸会が学習発表会になった背景には、凝りすぎて準備に時間を使いすぎたということがあります。ところがまた近年、昔ながらの学芸会を、という声が多く聞こえてくるようになりました。」
副校長「春の運動会と並んで、秋の学芸会は大きな行事となります。思い返してみてもやはり、自分が担任したときの学芸会は記憶に残っています。自分の子供時代も、勉強のことはあまり思い出せないんですが(笑)学芸会のことはよく覚えていますね。そういう意味で、子供たちも時間をかけて一つのものをつくりあげていくし、担任の想いもそこに入るので、代えがたいもの、大きい価値がそこにはあると思います。
普段の学習の成果を発表するというのももちろん大事なんですが、普段とは違うところで、大きい声で表現して、やりとげるという達成感もある。つまずきがあってもなんとか乗り越えようとする。練習中もいろんなドラマがあるでしょうし、本番も、一生懸命にやる姿に感動するということはあると思いますね。」
☆★ 学芸会は2日間 ★☆
校長「学芸会は2日間、児童鑑賞の日(11/16金)と保護者鑑賞の日(11/17土)があります。児童鑑賞の日のほうも、保護者の方に観ていただけます。2回やりますので、子供たちが1回目を終えて推敲するということも実現するんじゃないかと思います。
ともかく、人数に合わせてセリフをつくっていきますので、組んでみないと、役を振ってみないとわかりませんが、チャレンジャーとして、皆さんに楽しんでいただきたいという思いは強いです。」
ーー 学習発表会のときは全学年の発表を観たり、展覧会的なものを見たりすることがなかなかできませんでしたが、学芸会と、展覧会、音楽会となることで、鑑賞する側も、見やすいし楽しみやすいものになりますね。
副校長「蛇足ですが、マレーシアの日本人学校に3年間赴任した経験があります。そこでは小学校と中学校がいっしょに学芸会と運動会をやっていました。そしてなんと教員も劇をやったんですよ。」
ーー それは観たいですね!
校長「音楽会だとよくありますよ。校長が指揮をやるとかね、いやですけど(笑)」
副校長「ただ現実的には時間がなくて、日本ではそういう経験はないですね。」
☆★ 今年はチャレンジャー ★☆
ーー 麻布小の前に子供が通った韓国の日本人学校では、学芸会はなかったですが、音楽会で子供たちと一緒にギターを弾いている先生はいました。子供より目立っているんです(笑)。でも、それはそれで毎年みんな楽しみにしてました。『あ、またあの先生だ』って。
校長「芝浦小学校でも、子供たちの合唱の脇でギター弾いてる先生がいましたよ。『○○先生もギターを弾いてくれて、みんなで一緒というよさを感じました』など肯定的な感想もいただきました。」
ーー すごくいいと思います。先生がほんとに音楽を楽しんでいる姿が伝わるので。
校長「このようにお話ししてますが、まだまだ見えてない部分が多いチャレンジャーです。麻布の学芸会というのは何年かぶりかで、照明も入れ、組み立て式のひな壇も導入して行いますが、大道具も小道具も1からつくりますので、少ない教員の人数の中で、どれだけ時間がかかるかわかりません。すごい凝ったものはできないかもしれませんが、力を発揮してほしいと思っています。」
ーー そういった作業で保護者の協力が必要なところがあればお声がけいただければと思います。
校長「ありがとうございます。詳しい内容はまた追ってお知らせします。」
ーー 校長先生、副校長先生、本日はお忙しいところ、ありがとうございました。
(聞き手 広報 新宮、会長 安達)
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麻布の先輩 〜ここに集いて〜
先輩 No.1 柳知仁さん
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「麻布の先輩〜ここに集いて〜」お一人目は柳知仁さんにお話をうかがいました。
柳さんは現在2年生の柳光志くんのお父さんで、不動産のお仕事をなさっています。1979年に麻布小学校を卒業、麻布小学校がちょうど創立100周年のころに在学されていました。卒業アルバムの写真もお借りしましたので掲載します。
—— 息子さんが麻布小学校に通うようになった現在と、ご自身の通っていたころを比べて大きく変わったと感じたところはどこですか。
一番驚いたのは校庭が人工芝なことでした。当時はグランドがコンクリートでしたから、痛かったですね。今は人工芝でうらやましいなあと思います(笑)。今の学校は入口から入ると大きくひらけている感じで明るくて良いですね。当時は下駄箱がたくさん並んでいた記憶があります。
—— 校舎も当時とは違うものなのですね。
はい。1学年が3クラスかそれ以上あって、1クラスの人数も今よりも多かったですから、校舎ももっと大きかったんです。L(エル)字型に建っていて。今の麻布幼稚園がある部分が芝生の第二校庭で、池のところにプールがありました。
—— よく覚えている思い出は何ですか?
5年生で箱根に行ったことはよく覚えています。金時山には今でも登るのでしょうか。(※編集注—今は登りません。)
それから、鼓笛隊が当時からあってやっていました。金管楽器などもあって規模はとても大きかったです。今も鼓笛隊の伝統が続いているのは素晴らしいですね。
あと、街の様子は昔も繁華街でしたけれども、外苑東通りなどで、下校時は「ランドセルじゃんけん」をしながら帰っていました。じゃんけんで負けたやつが次の電柱までランドセルを持って行く遊びです。今はとてもできないですよね。
—— 実は今回、柳さんにお話を聞く前に、別の卒業生のお父さんに声をかけましたら、「そういうことは是非柳くんで」と言われまして(笑)、快くお引き受け頂きまして本当にありがとうございました。そうやって、当時の同級生と今でも親しくされているのですね。
そうですね。「同級会」は今までに2回位あったでしょうか。その友人とはお互いの子どもも同級生になって、縁だなあとびっくりしています。でも土地柄か、引っ越していってしまう方も多いです。
—— これからの麻布小がこうなってほしいという思いがありましたらお聞かせください。
少子化の中で学校の規模も小さくなりました。今は人数の少ないなりの良さがあると思います。目の行き届いたアットホームな学校で子ども達が育っていけると良いなと思っています。
—— 柳さん、お忙しいところありがとうございました。
(聞き手 広報 新宮)
「麻布の先輩〜ここに集いて〜」ではこれからもたくさんの先輩方にお話を聞かせていただきたいと思っています。当時の思い出や、麻布小ではぐくまれた先での現在のご活躍をお聞かせ頂ける方がいらっしゃいましたら編集部までご連絡ください。現在のPTA会員には限りません。「大先輩」や「ちょっと先輩」も自薦他薦問わずお待ちしております。タイトルは校歌の歌詞から取りました。
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不定期メールマガジンkonookaは麻布小学校PTA役員有志によってつくられています。タイトルは校歌の歌詞にある「麻布この丘」から取りました。
発行 港区立麻布小学校PTA
編集責任 安達伸幸
編集 新宮 恵
あたたかい応援メッセージ、先輩の自薦他薦はこちらまで
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